関節の痛みのために、できない動作が出てくる

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中等度になると、関節軟骨の摩耗が進んで、関節のすき間がさらに狭くなります。

痛みが強くなり、動きはじめだけでなく、動いているときにも痛みが現れます。

ひざに負担のかかる階段の昇り降りや坂道を歩くのがつらくなり、特に下りるときに強い痛みが現れます。

また、中等度になると、ひざを動かせる範囲(可動域)が狭くなります。

ひざを完全に曲げたり伸ばしたりすることができなくなるため、正座したりトイレでしゃがんだりすることが難しくなります。

さらに、炎症のために、ひざに水(関節液)がたまるという症状も出てきます。それに伴って、ひざの腫れも見られます。

(続く)

保存療法でよくなる

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残念ながら、すり減った関節軟骨を元通りにすることはできません。

しかし、軽度の段階なら、ほとんどの場合、「保存療法」で痛みや違和感を軽減することができます。

保存療法とは、いわゆる手術以外の治療法で、ひざ関節を支える筋力をつける「運動療法」が中心です。

また、日常生活でひざの負担を減らす工夫をしたり、ひざを温める温熱療法、痛みを和らげる薬物療法などもあります。

肥満のある人は、減量も症状の軽減に大きな効果が期待できます。

ただ、関節軟骨や半月板がひどくけばだっていて、痛みが強い場合は、「関節鏡視下手術」を検討することもあります。

(続く)

歩きにくいと感じるところからはじまる

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関節軟骨がすり減ってくると、ひざ関節のすき開か少し狭くなってきます。

それがX線検査の画像で確認されると、「軽度」と診断されます。

軽度の場合、個人差はありますが、自覚症状が現れるのが一般的です。

まず、歩きはじめに痛みを感じたり、階段の昇り降りで違和感を覚えたりします。

また、座った状態から立ち上がったときに痛みが出たり、ひざがこわばったりします。

ただ、これらの症状は一時的なもので、しばらくすると、痛みは軽くなります。

そのため、「たいしたことはない」「年のせいだから仕方がない」などと思って、そのまま放っておく人が多く、この段階で受診する人は少ないようです。

(続く)

徐々に日常生活でできないことが増える

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歩く、座る、階段の昇降、排泄、入浴などといった、日常生活の基本的な動作を「日常生活動作(ADL)」といいます。

私たちは日々、これらの動作をなにげなく行っています。

しかし、ひざの痛みが出てくると、これまでスムーズにできていた動作ができなくなってきます。

症状の現れ方には個入差がありますが、特に、歩くときと階段を昇り降りするとき、正座をするときに、ひざの痛みが出やすく、不自由に感じる人が多いようです。

ひざの痛みのために、日常生活動作が制限されることによって、旅行に出かけられなくなるなど、生活の質(QOL)が低下することも指摘されています。

(続く)

蓄積したひざの負担が発症につながる

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変形性ひざ関節症は、高齢になるほど増えていきますが、年齢が同じでも、発症する人としない人がいます。

長年にわたって、蓄積したひざの負担が多い人ほど、発症しやすいといわれています。

ひざの負担を増す要因のひとつが「肥満」です。

私たちが歩くとき、ひざには体重の約3倍もの負荷がかかるといわれています。

そのため、肥満の人は、変形性ひざ関節症を発症しやすくなります。

また、日本人に多い「O脚」の人は、ひざ関節の内側に負担がかかり、関節軟骨がすり減りやすくなります。

自分ではどうにもならない要因もありますが、改善できる要因には、積極的に対処していきましょう。

(続く)